チューナーレスの賞味期限(NHKオンデマンドとNHKプラス)

調査ログ
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インターネットの受信料が、いつから発生するのか。NHKの準備は着々と進んでいるように見える。

今回は、その詳細について調査していこうと思う。

NHKオンデマンド

まず、NHKオンデマンドだが、公式サイトでは以下のように説明されている。「放送した番組を配信する」とされていることを考えると、このサービス自体は、放送には当たらないように思える。

NHKが放送した番組を、日本国内限定でPCや、スマートフォン、タブレット等に有料でネット配信する動画サービスです。
地上波・衛星波で放送している番組の中から、月々約500本を放送当日もしくは翌日から配信します。
さらにNHKの映像資産から、名作ドラマやドキュメンタリーなど10000本の番組をいつでも好きな時間に視聴することができます。

NHKオンデマンド NHKオンデマンドとは
https://www.nhk-ondemand.jp/share/enjoy/

さらに、NHKオンデマンドが有料であることの理由として、「NHKの放送事業と会計を区分して運営する」とされている。このことからも、NHKオンデマンドの利用によってNHK受信料を支払う理由にはならないと考えられる。もしも「放送」に当たるならば、受信料で賄う必要があるからだ。

VOD(ビデオ・オン・デマンド)サービスを提供するためには、配信番組の制作、権利許諾、設備など放送サービスとは別に経費が必要となります。
NHKオンデマンドは、放送法73条でNHKの放送事業と会計を明確に区分して運営することが義務付けられており、VODサービスをご利用いただくためには、受信料とは別に利用料金が必要となります。

NHKオンデマンド よくある質問 A. サービス内容について なぜ有料なのですか?
https://www.nhk-ondemand.jp/share/faq/#faqA6-5

気になるのは、NHKプラスの方だ。

NHKプラス

NHKプラスの公式サイトには「受信料を財源とする、放送を補完するサービス」だと記されている。利用対象者は「放送受信契約のある世帯」、つまりNHKプラスを利用するには、放送受信契約が必要となる。

NHKプラスは、受信料を財源とする、 放送を補完するサービスで、放送受信契約のある世帯の方は、利用申込みと認証の手続きを経ていただければ、追加のご負担なくご利用いただけます。NHKがNHKプラスのご利用で追加の費用を請求するようなことは一切ありませんので、ご注意ください。

NHKプラス 特に問い合わせの多い質問 利用するための費用はかかりますか?有料ですか?
https://plus.nhk.jp/info/faq/#C000

「利用申込みと認証の手続き」が必要とされているので、その手続を踏まなければ対象者にはならないということだが、手続きを踏まない場合はどうなるのか。

「受信契約を確認するための情報のご提供をお願いするメッセージを表示」するが、放送同時配信は視聴できそうだ。

利用申込みをまだされていない場合や受信契約が確認できない場合は、放送同時配信の画面上に、受信契約を確認するための情報のご提供をお願いするメッセージを表示します。また、その場合、見逃し番組配信は視聴することができません。


NHKプラス よくある質問 利用するための手続きを教えてください
https://plus.nhk.jp/info/faq/#C002

何かと似ている。そう、NHKのBSデジタル放送だ。

NHKのBSデジタル放送

NHKの公式サイトには、BSデジタル放送について以下のように記されている。

「受信機設置のご登録をいただきますと、設置確認メッセージは消去されます」が、手続きをしなければ視聴できないとは明記されていない。この点は、NHKプラスと共通していると言える。

受信機設置のご登録をいただきますと、設置確認メッセージは消去されますが、衛星契約の確認ができない場合、NHKのBSデジタル放送に別途ご契約を案内するメッセージが表示されます

BSデジタル放送 メッセージ消去のお手続き 3.衛星契約のお願い
https://www.nhk-cs.jp/cas/

では、契約に関する内容でNHKプラスと異なる部分は何か。それは、以下の記載だと言えるだろう。

衛星放送を受信できる受信機を設置されている場合、衛星契約が必要です
衛星契約のお届けがお済みでない場合は、衛星契約のお手続きをお願いします

BSデジタル放送 メッセージ消去のお手続き 3.衛星契約のお願い
https://www.nhk-cs.jp/cas/

利用する場合は契約が必要なのではなく、「衛星放送を受信できる受信機を設置されている場合」は契約が必要なのだと記されている。

一方、NHKプラスには契約が必要とは説明されていない。利用申込みすることが条件だと記載されるのみだ。ただし、受信契約が確認できない場合、「受信契約を確認するための情報のご提供をお願いするメッセージを表示します」と記載されているので、結局のところはBSデジタル放送の対応と変わりはないと言える。

契約が必要と記載されているか、いないか、の違いだと言えるだろう。

NHKプラスのご利用にあたっては、受信契約の状況を確認させていただくために、受信契約者ご本人にインターネットのウェブページに必要な情報をご入力いただき、利用申込みをしていただきます。

NHKプラス よくある質問 利用するための手続きを教えてください
https://plus.nhk.jp/info/faq/#C002

だとすれば、あとは契約が必要だと記載するだけに見える。もちろん、法改正や国会での承認なども必要となるだろうが、もはや時間の問題だと思えそうだ。

ところが、そうは簡単に行かないと予想している。

理由は2つある。

インフラと海外展開に関する課題を抱えていると考えられるからだ。

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