のんびりしたLEDの余生

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チューナーレステレビをオススメする記事を執筆中だけど、調べものが迷走している。

今は、「照明技術の標準化」について調べているところだ。

話せば長くなるけれど、テレビの寿命を説明するために必要なのだ。完成した記事に登場すれば理解して貰えるだろうけど、もしかすると記事では触れないかも知れない。

本当に「照明技術の標準化」が寿命に関係するか、今のところ僕には分かっていないのだ。

IESについて

IES(Illuminating Engineering Society )という組織があるらしい。照明に関する国際規格を定めている組織だ。

他にも、CIE(国際照明委員会)やIEC(国際電気標準会議)という組織も関係しているようだし、ISO(国際標準化機構)やJIS(日本産業規格)、JLMA(日本照明工業会)などとの関係も調べてみなければ実態は見えてこないのかもしれないが、断念した。

どの組織の取り決めが最も信頼できるかは判断出来ないし、LEDの寿命予測に関する情報を探している際にIESの名称を目にすることが多かったからだ。

なにより、僕は照明の規格に生涯を捧げようとしているわけでも、永遠の命を手に入れて時間を持て余しているわけでもない。

知りたいのは、LEDの寿命がどうやって割り出されているか。ただそれだけだ。

LM-80とTM-21

てっきり沢山のLEDを点灯させて、赤旗を持った試験官が、LEDの息絶えるまで見守り続けるのかと思っていたが、そうではなかった。

IESでは光束維持率試験(LM-80)や光束維持率予測(TM-21)といった規格を定めていて、それに従って試験をすればLEDの寿命がどれくらいか分かりますよということらしい。

LEDは使うほどに暗くなっていくので、新品からどれくらい暗くなったかを光束維持率として測るのだそうだ。

光束維持率が70%を下回ったら照明としては使い物にならないといった基準を設けておいて、どれくらいの時間使用されると、その値を下回るかを試験結果から判断するのだ。

更に、試験時間を短縮するために、高温試験や高印加試験などの加速試験を行なう装置もあるようだ。

LEDの寿命には温度、電圧などが関係するので、高温にしたり高い電圧を加えたりして、通常ではあり得ない過酷な状況で使用してみて、寿命を予測するらしい。

過酷な環境に置かれ続けるLEDのことが気の毒で仕方ないが、良いニュースもある。

決められた時間内に得たデータから寿命は予測されるので、過酷な試験もLEDが息絶えるまでは続かないのだ。

とはいえ、それらLEDが試験後にどのような扱いを受けているかは気になる。頑張ったあげく廃棄処分にされるとしたら、あんまりだ。どこかに規定されていないかとLM-80の英文を四苦八苦しながら読み解いていて、我に返った。

僕が知りたいのは、そんなことじゃない。

ざっくりとしたLED寿命の割り出し方を知りたかっただけなのだ。

何万時間使用すれば、光束維持率が基準を下回るかを試験結果から予測している。

そこまで分かったし、それさえ分かれば充分だ。調査はこの辺りで切り上げるとしよう。

それにしても、試験に使用されたLED達には、のんびりとした余生を光り続けて貰いたいものである。

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