ビッグマック、20個食べれる?

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世界の国営放送について記事を執筆したいのだけど、調べものが迷走している。

今は、「ビッグマック指数」について調べているところだ。

話せば長くなるけれど、各国の国営放送の違いを分かりやすくするために必要なのだ。完成した記事に登場すれば理解して貰えるだろうけど、もしかすると記事では触れないかも知れない。

本当に「ビッグマック指数」によって分かりやすくなるのか、今のところ僕には分かっていないのだ。

ビッグマック指数

ビッグマック指数は、お金の価値を測る指標だ。エコノミストというイギリスの経済専門誌によって半年毎に更新されている。

マクドナルドのビッグマックは世界中で売られていて、使われる材料もサイズもだいたい同じなので、ビッグマック指数を使用すると、その国の消費者が感じる感覚も理解しやすい。

例えば、イギリスのBBCの受信料は、年間159英ポンドだ。2023/5/24時点で1英ポンドは約172円なので、日本円にすると27348円。NHKの受信料が年間約26000円であることを考えれば、イギリスのほうが受信料は高く思える。

ただし、これをビッグマック指数に置き換えると事情は変わってくる。

以下の表は、2020年から2023年の期間、NHKとBBCの受信料と同じ金額で何個のビッグマックを購入することが出来たかを一覧にしたものだ。なお、NHKの受信料は、口座・クレジットの月額払い前提で年額を算出している。

ビックマック価格NHK(日本)BBC(英国)
年月日本(円)英国(ポンド)受信料(円)ビックマック(個)受信料(ポンド)ビックマック(個)
2023/14103.792604063.515942
2022/63903.692604066.815943.1
2022/13903.592604066.815944.3
2021/63903.492604066.815945.6
2021/13903.292604066.8157.547.9
2020/63903.392604066.8157.546.5
2020/13903.392676068.6154.545.6

2023年1月時点において、年間受信料と同じ金額で購入できるビッグマックは、イギリスでは42個だが、日本なら63個だ。21個も多く食べられる。2020年1月時点なら23個だ。

調べなければならないこと

12ヶ月前払いならNHKの受信料はもっと安いぞとか、振込にするともう少し高いのにとかは、ビッグマック数個の誤差なので、気にしないこととしよう。

たった3年分のデータで判断するのは危険だから、過去に遡って調べるべきか?

それよりも、イギリスと日本の最低賃金の推移をビッグマック指数で較べてみるべきだ。

いや、ビッグマック価格には、原料費、光熱費、店舗賃料、利益、それに従業員の給与も含まれているから、両国の給与水準は反映されている筈だ。

ビッグマック指数を使うなら、リアルタイムの為替レートも反映すべきかもな。

なんなら、エコノミスト誌が提供しているスターバックスのトール・ラテ指数でも較べてみて、信憑性を高めるか?

調べなければいけない項目は、あとからあとから湧いてくる。

まぁ、待て。

イギリスの物価に詳しくなってどうする。僕にイギリス移住の予定はないはずだ。それに、国営放送の受信料を徴収している国はイギリスと日本だけじゃない。

知りたかったのは、国営放送の受信料比較がビッグマック指数を使えば分かりやすくなるかどうかだけ。

だとしたら、もう充分だろう?

なんだかビッグマックの口になってきたから、マクドナルドに向かうとしよう。

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